とことん滓を楽しむ!
洗練された酵母の旨味!
Profile
タイプ/泡(辛口度 ★★★★☆)
産地/スロヴェニア、プリモルスカ
生産者/GORDIA(ゴルディア)
品種/マルバジア主体、シャルドネ10%未満
ヴィンテージ/2021
アルコール度数/12%
容量/750ml
適温/10〜15℃
生産本数/3000本
Taste
お魚のロゼ(通称:金魚)と同じぐらい見た目がキュートです。山吹色の外観がいかにもナチュラルワインで、中身の美味しさが伝わっています。フロントのお魚のエチケットはどこまでもシンプルに。必要なことはバックラベルで表現します。青りんごや洋梨など、木成りの果実のアロマが華やぎます。第一印象はフレッシュでジューシー、ピチピチとした溌剌さ。見た目ではそれほどガス圧が高くないように思われますが、ワインに溶け込んでいる部分があり、キメ細かく繊細なバブルが心地よく口内に広がります。酸が豊富で爽やかです。残糖1.3g/Lの辛口ワインですが、旨味たっぷりで酵母が優しい味わいを醸し出しています。それでいてどこか懐かしさやノスタルジックさを兼ね備えています。飲み疲れしないナチュラルさが、もう一杯、もう一杯と後に引く美味しさです。
抜栓の時間経過と共に、変化してゆく滓の重厚感が堪りません。時間がある時にゆっくり頂きたいワインです。※滓引きを行っていないので、瓶底には滓が見られます。旨味が豊富なので滓ごと飲んで頂いても問題ありませんが、気になるようでしたら瓶底に沈殿させてお召し上がり下さい。
Marriage
《おすすめの料理》ボトル上澄みは鮮魚のカルパッチョ、野菜のマリネ、ピクルス、鯵の南蛮漬け、酢の物、牡蠣酢、エスカベッシュなどのお酢を使ったお料理がおすすめです。ボトル底はポテサラ、天ぷら(塩)、白身魚のムニエル、ポークソテー、チキン南蛮などが◎。お魚、お肉を問わずオールマイティに活躍するペットナットです。温度が冷・温、または泡あり・なしでも表情が異なるワインです。そのため和洋折衷、スイーツ、チーズなど・・・・味が濃厚でボリューミーなメニューを除き、どんなお料理とも相性が良いです。色々なお料理(アテ)と合わせてお楽しみ下さい。
Wine Making
酵母の旨味が豊かなペットナットです。このワインには2021年に収穫された白ぶどう「マルバジア」が主体で使われています。ほんのちょっぴり補助品種としてシャルドネもブレンドされています。造り方もナチュラルで、発酵前は酵母の添加や補糖を行いません。数日ステンレスタンクで醸した後、ボトリングして残りの発酵を瓶内で完結させます。1年半と長きに渡り、滓と共に寝かせて熟成させました。仕上げの滓引きはしないため、目減り分をリザーブドワインで補うことはしていません。通常のスパークリングワインは、補酒に含まれる砂糖の量でワインの甘辛が決定します。しかし、Gordia(ゴルディア)のスパークリングワインは、補酒(糖)ゼロです。(これをドサージュゼロと言います)補糖しないとギスギスした印象のワインになりがちですが、全くそれを感じさせません。それは、ぶどうの質が本当に素晴らしく、丁寧に造られた証でもあります。泡(二酸化炭素)がワインを酸化から守ってくれるので、亜硫酸も無添加です。余計なことは極力控え、自然に任せてワインを造っています。そのため工業的なスパークリングワインが持つ、人為的なものは感じられません。素朴な風味でぶどう本来のポテンシャルが存分に味わえます。ナチュラルワインに在りがちな、ぬか漬けなどの還元香からくる田舎臭さはなく、洗練されつつも、どこか親しみや温もりが在ります。また、栓はコルクではなく王冠を使用しています。抜栓すると泡が立ち上がり、まるでお魚が泳いでいるように見えます。とことん酵母の旨味、滓が堪能できるワインです。なんと嬉しいことに1本のボトルで3度もお楽しみ頂けます。
■1本で3度の楽しみ方
1. よく冷やしてキメ細やかな泡の感触とのど越しを楽しむ。
(小振りの白ワイングラスかフルートグラス/6℃)
2. やや温度が上がると泡が穏やかになり、そこに広がる香りを楽しむ。
(中振りの白ワイングラス/12℃)
3. 高め温度でスティルワインとして、最後は底に沈んだ滓ごと旨味を楽しむ。
(大振りのグラス/15℃)翌日〜1週間後に召し上って頂くのもおすすめ!
開けた直後よりシャンパンストッパーをして数日ほど置いても美味しいです。
■ワインのにごり(滓)について
このスパークリングワインは、滓引きをしていないので、瓶内に滓が見られます。
ワインに含まれる色素やタンニンなどの成分と酵母などが重合してできたものです。
飲んでも健康上、問題はありません。旨味があって美味しいですが、
気になるようでしたら、沈殿させてお召し上がり下さい。
■抜栓時の注意事項(必ず読んで下さい!)
ワイン到着後3日間は休ませて下さい。(できれば3週間ほど安置できれば最高!)
ワインセラーがない場合は、新聞紙に包んで冷蔵庫にお入れ下さい。
ワインセラーで保管した場合も抜栓前には冷蔵庫で十分に冷やして開栓して下さい。
ガス圧が5気圧と強いので、抜栓前はなるべく揺らさないで下さい。
動かした後は十分に休ませてから抜栓しないと、開栓と同時に泡が噴き出します。
冷蔵庫のドア扉での保管は振動がダイレクトに伝わるので厳禁です。
6℃以下に冷やし斜め45度に傾けて抜栓すると噴きこぼれにくいです。
こぼれたワインを受けられるよう、器の上での抜栓をおすすめします。
また、高確率で王冠栓(ないしコルク栓)が圧力で吹き飛びます。
(シャンパーニュのコルクがポンッと飛ぶイメージと同じです)
薄手の布で栓を覆って(王冠栓の場合は栓抜きで)開けると良いです。
開栓時はのぞき込んだりせず、頭上の家具や照明などにも配慮して、十分過ぎるほど気を付けて下さい。