本家本元も顔負け!
高貴で妖美なピノ!
※7月〜9月頃まではクール便のみの配送となります※
Profile
タイプ/赤(フルボディ度 ★★☆☆☆)
産地/スロヴェニア、ポドラウィエ
生産者/Sanctum(サンクトゥム)
品種/ピノ・ノワール
ヴィンテージ/2017
アルコール度数/13%
容量/750ml
適温/16℃
Taste
うっすらと茶色がかり、落ち着きを見せはじめた明るめのレッドカラーです。チェリー、ブルーベリー、カシス、スミレ、ヨードなどの複雑な香りがします。この上品なアロマに心躍ります。上がってくる香りだけで夢見心地です。味わいは豊かな酸味とシルキーなタンニンが印象的です。香りと味わいの調和が素晴らしく、実にエレガントな仕上がりです。もはやブラインドではブルゴーニュとの区別がつかないほどです。
Marriage
香りが素晴らしいので、このアロマを消さないようなお料理がおすすめです。極端にスパイシーなものや味付けが濃くて、奇抜な個性のものは避けて下さい。赤身のステーキ、牛肉の赤ワイン煮込み、ドライイチジクとチーズ、ブルーベリーソースがかかったチーズケーキなどと楽しみたいワインです。もちろん単体でも大満足でしょう!
Wine Making
山奥で造られたワインです。ワイナリーを囲むように丘と畑が広がります。斜面の中腹、粘土の斑点がある泥灰土でぶどうは育ちます。除梗したぶどうと全房のままのぶどうを使用します。天然酵母により開放型の小樽で少量ずつ発酵させます。その後は古樽のフレンチオークで12〜18か月熟成させ、無濾過でボトリングしました。
Story
スロヴェニアの内陸部にある第二の都市マリボル。マリボルがあるシュタイエルスカ地方は、かつてオーストリアハンガリー帝国でした。11世紀にこの地にフランスの王が修道士を遣わせて以来、ワイン産地として名を上げてきました。Sanctum=(隠された神聖なものの意)は、土地を尊重して天然酵母を使用。熟成中の干渉を最小限に抑え、亜硫酸以外の添加物の使用を避けています。ワインはぶどう畑で熟成されるをモットーに、サスティナブルなワイン造りを目指しています。
スロヴェニアでは珍しいブルゴーニュスタイルのワインを造ります。海抜300mのリポグラフ丘の急斜面(30〜40度)南向きの畑。朝晩の気温差があり、極寒の冬に対して、春から夏は十分な日照量に恵まれます。冷涼地の特徴が存分に表れたワインに仕上がります。泥灰土からくる豊かなミネラルと繊細な香りが特徴的です。どこかスロヴェニアらしくない印象ですが、ひとくち飲めばエレガントな世界が広がります。最後にサンクトゥムとの馴れ初めを語らせて下さい。
首都リュブリャナにある、ぶっ飛んだレストラン ”TaBar”(ナチュラルワインを提供する人気店で、おつまみの味付けが、針が振り切れるぐらいユニーク)で知り合った男性が、「僕の叔父がワインを造っている」しかも、”ブルゴーニュ” スタイルと言うものですから、ピノノワール&ニュイサンジョルジュ好きが、訪問しない手はありません。ワイナリーで出迎えてくれたのは、オーナーのマルコ(60歳ぐらい?)とその家族。彼は長い間、アメリカに住んでいたので、スロヴェニアの片田舎でワインを造る農家というよりか、どちらかと言えば、マネージメントがぬかりない、ビジネスマンの印象を受けました。他のスロヴェニア人とは少し異なった感覚です。そんな人が造るワインがあっても面白いな・・・・と思いながら10種類ぐらいを試飲しました。今からワインを飲もうとしている人にストーリーは不要です。栽培、醸造、天候、人柄、全てはワインから感じ取れます。ひと口飲んで、「なにこれ。ブルゴーニュワインじゃん」それも村名、畑名の上級クラスです。このクラスのワインを日本で探そうとなれば何万円もするであろう。そんな期待をはるかに超えた、ハイクオリティワインを見せつけられ、「なぜブルゴーニュスタイルなの?」という質問をするのをすっかり忘れていました。
でも、マルコがどう答えたかは想像がつきます。どうぞ静かにシャルドネ、ピノノワールをご賞味ください。きっとその答えはワインにあるでしょう。