これでもかとマスカット!旨味MAX!極上の癒しオレンジ!
※7月〜9月頃まではクール便のみの配送となります※
Profile
タイプ/オレンジ(辛口度 ★★★★★)
産地/スロヴェニア、ポドラウィエ地方、シュタイヤマルク、
生産者/GABERNIK23(ガブルニク23)
品種/イエローミュシュカ
ヴィンテージ/2021
アルコール度数/11.5%
容量/750ml
適温/8℃〜12℃
Taste
まるで夕張メロンのような色合いのオレンジワインです。温かみのあるくすみ系カラーで、底にうっすらと滓があります。華やかなマスカットの香りに、メロン、パイナップル、ライチ、リンゴ、アプリコットなどがもりもりのフルーツバスケットです。アタックは軽くて飲みやすいのなんの!イキイキとした酸とミネラルがワインの骨格にあります。「酢酸」好きにはたまらない、チャーミングさも備えています。タンニンは多過ぎない、流れるようにスムーズに感じられます。このワインの最大のポイントは、【アフターの爆発的な旨味】です。染み込むほどの出汁感。そのなかには果皮由来のわずかな渋味もあります。時間の経過と共に、だんだん強く、どんどん大きく、味わいに広がりをみせます。リラックスした時にふと飲みたいと思う、カジュアルで飲み心地が最高のワインです。抜栓2週間後、突如として黄色い花と黄桃のニュアンスが表れました。丸くトロみのあるピーチジュースのようです。味こそしっかり主張してきますが、どこか抜け感があります。ピュアで透明感も満載です。ナチュラルで飲み疲れない、本当に美味しいオレンジワインです。
Marriage
《おすすめの料理》このワインと合わせるなら、ルーローハン、カオマンガイ、フォーなど、ナンプラーやパクチーを使ったアジア料理が最適です。生春巻き、春雨サラダ、バンバンジー、ザーサイ、またライムを使った甘酢っぱいサラダや前菜とも合います。鶏、豚、白身魚のアクアパッツァ、軽めで旨味の強い料理とも、とても相性が良いです◎
Wine making
これはGABERNIK 23(以下G23)ワイナリーのヤンコが、隣の助っ人ワイナリーのニック(HGW)と協同で造り上げた【にごりオレンジワイン】です。ルメニミュシュカは樹齢20年のマスカット系品種です。Rumeni ルメニ=黄色の意味があり、別名イエローマスカットとも言われています。スロヴェニアではそこそこ評価がありますが、近隣諸国ではあまり興味を引かない品種です。甘口〜やや甘口で造られることが多いのも一因して、シャルドネやカベルネソーヴィニョンのように品種にブランド力はありません。それでもマイナー品種にスポットライトを!もっと魅力的でワクワクするものに!興味深く価値あるものに変身させたい!それは生産者ヤンコとニックの自分自身に対する、誓いでもあり、挑戦でもありました!!
ルメニミュシュカの特徴を最大限に活かして造ったのが、こちらのオレンジワインです。醸し時間を長く取ることにより、色合い、味、香り、テクスチャーを極限まで引き出そうと試みます。まずは小さな未熟粒を全て選果で取り除きます。まったく骨の折れる工程です。除梗・破砕後は開放型のプラスチックタンクで、果皮ごと長めの24日間醸します。発酵が終わるとプレスです。圧搾後は一晩置いて、浮遊物をタンク底に沈殿させます。その後、228ℓのフレンチオークで11ヶ月熟成させます。暫くすると自然にマロラクティック発酵(MLF・乳酸発酵)が起きます。鋭角な酸がここで丸く柔らかいものに変身します。MLFから2ヶ月後に無濾過、無清澄でボトリングしました。
そうして完成したファーストワインを試飲するや否や、「うわー、失敗した!」「最悪!これはワイン災害だ!」とヤンコは嘆きました。ところが、ニックはこの出来栄えに目を見張ります。それは完璧に均衡が取れていて、これでもかと“マスカット”が表現されていたからです。失敗どころかこのワインは大成功を収めたのです。長めに醸したことにより、ルメニミュシュカのよさが際立ちました。そうしてボトリングして出来上がったのが、この夕張メロン色のオレンジワインです。一口飲むと思わず顔がほころびる風味です。造り手の自身作です!癒しワインです!マイナー品種に価値を感じて頂ければと思います。どうぞお試しください!
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