HGW

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HEAPS GOOD WINE COMPANY

About HEAPS GOOD WINE COMPANY(ヒープスグッドワインカンパニー)


産地:スロヴェニア、ポドラウィエ地方、シュタイヤーマルク、リトズノイ
創業:2010年
畑・生産本数: 4ha ・年25,000本
特徴:有機栽培
補糖なし
天然酵母を使用
ぶどうの適材適所
低収量を徹底

    

 




 



ニュージーランドからの流浪人
ニコラス ジー

 

 

"私は落ち着きがない性分なので、常に流動的で何かに取り組んでいないとダメなのです。毎年、小さな変化を加えて、最適なあゆみを模索しています" ー Nicholas Gee


HGWのあらまし
 今までのスロヴェニアの生産者とは打って変わって、モダンスタイルで取り組む、新世代ワイナリーをご紹介しましょう。その名もHEAPS GOOD WINE COMPANY(略してHGW)です。「 “Heaps Good” ヒープスグッドとは、オーストラリアにいた時によく使っていた口語です。“とても良いもの” という表現なので、自分のワイナリーに名付けたら、面白いのではないかと思いました」 そう語るのは、HGWの創設者、ニコラス・ジー(Nicholas Gee)です。ニコラスの愛称はニック、ニュージーランド人です。彼は16歳で親元を離れ、ワイン造りの旅へ出ました。ニュージーは元より、オーストラリア、フランス、ドイツ、オーストリア、カルフォルニアなど、世界各地のワイン産地を転々とし(詳しくは下記の経歴を参照)、数えきれないほどのシーズンを、畑やぶどうと向き合ってきました。そうして、とうとう2010年には、スロヴェニア人のマリヤと結婚し、自身のワイナリーを開業しました。


 「自分のワインを、自分の印がついたワインを造る時期でした。たまたまスロヴェニアにいましたし、やってみようと決意するのに、そう時間はかかりませんでした。ある日、私とマリヤは車でぶどう畑を探していました。手入れが行き届いている畑を見つけたので、近くの家を訪ねて所有者を聞き出しました。私たちはピノノワールを探していましたし、この畑なら可能性があると思ったのです」それがヤンコとの最初の出会いでした。ヤンコはのちに誕生するG23のオーナーです。今でこそHGWとG23は兄弟ワイナリーですが、当時はこれからワイナリーをはじめる者と、一ぶどう農家に過ぎなかったのです。


ニックは交渉して、1haのピノワールの畑の半分を譲ってもらいました。近くの古いセラーも借りました。ワイナリーのシンボルとも言えるエントランスは、青色にペイントしました。フランスとドイツから中古の醸造設備を購入。


 

初っ端は、11樽(3,000本)、ピノグリ4樽、ピノノワール 5樽、ブラウフレンキッシュ2樽からスタートしました。また、HGWと同時進行で近所のワイナリー・ズラティ・グリックでも働きました。2012年末には自身のワイナリーに専念しようとしましたが、HGW一筋でいく決心がつかず、各国のワイナリーでアルバイトをしながら、食いつないで行きます。その後、ヤンコからピノノワールを全て譲り受け、ゆっくりとHGWを育てていきました。そうして創業より7年経った2017年、ようやくHGW一本に心が定まりました。



 ニックが成長しはじめると、今度はヤンコが「2.5haのルメニミュシュカで何かできないか」と相談に来ました。 Gabernik 23(G23)の誕生です。ニックはG23のブランド創設とワイン造りを手伝いました。現在は両ワイナリー間で共創し、互いにサポートし合う関係を築いています。ニックが所有する4 haの畑は、増えたり減ったりを繰り返してきましたが、このサイズで落ち着きそうとのこと。ここから年間 25,000 本のワインを造っています。


Let the vineyard speak.
ワイン造りは最小限の介入でテロワールを表現!
 「ぶどう畑に語らせる」という考えは、畑をそのままにしておくこと、わかりやすく言うと、何も加えず、変更も操作もしないことだそうです。土地への影響を最小限に止める方法で農作業をするよう努めています。例えば、除草剤を使用しない上に、土壌の耕作もしません。それは土壌の構造を乱したくないからです。徹底的に人為的な介入を控えて、ワインを造っています。またワインに加える添加物は硫黄(亜硫酸)だけです。そうすることによって、グラスの中の真実、いわゆるテロワールを表すワインとなるわけです。


The right vines on the right sites with low yields.
低収量でその土地に適したぶどう品種を! 
 「現在、適切な場所に適切なぶどうが植えられているか100% 確信できません。だってそうであるかを確認するのは難しいからです。シラーの区画がピノノワールに適しているかどうかを確認する唯一の方法は、シラーを抜いてピノを植えることです。そして木が成長するのを待ってから、やっとワインの品質が評価できます。この点でフランスは有利です。長い歴史があり、それぞれの場所に適したぶどうを見つけるために、このような試行を何度も行ってきたのですから。生産量が落ちてでも、適材適所を貫くことは大切です。また、黒ぶどうは量を収穫しないように気を付けています。シュタイヤマルクは年間500mmと雨量が多いので、収穫量を増やすことは可能ですが、理想的ではありません。私の経験では、古木のピノノワールは、1本あたり1.6〜1.8kgの収穫が理想的です。春に枝を間引いて収穫量をコントロールし、その後、必要に応じ、色付きはじめたら果実を落とし、収穫量を調整します」
 

 

高級ワインにスクリューキャップを使う理由
 ニックは並級品はもちろんのこと、高級ワインにもスクリューキャップを採用しています。「その理由は特にありません」とニックは答えます。スクリューキャップを使うのは当たり前。特段の理由がないといけませんか?と言わんばかりです。そこでハタと気が付きました。ニックはニュージーランド人です。スクリューキャップの普及率が100%近くもある国です。彼にとってスクリューキャップを選ぶことは、ごく自然なことだと理解します。スクリューキャップは実に優れたクロージャーです。「天然コルクのような品質によるバラツキはありません。全てのボトルの味が、限りなく同じになります。一貫性があるからスクリューキャップは良いです。その上、コルクよりも安価です」その後に彼はこう付け加えました。

写真:HGWの高級ワインシリーズ / ツヴァイゲルト・シラー・ピノノワール
今回は右:PINOT NOIR 2022を入荷しました。

Respect for the land. Wines Balance.
Purity. Restraint. Elegance.
 ニックのワインはスロヴェニアでも、ニュージーランドでも、はたまた第三国のどこにも当てはまりません。今までの経験をフル活用し、自身のスタイルや方法を、生み出してきたと言えます。「私のワイン造りは、長年働いてきたすべての場所で定義されています。どこに行っても、様々なこと、様々なアプローチを学び、あらゆるところから少しずつ取り入れて、独自の方法、My wayを生み出してきました。それに加えて、HGW では毎年多くの学びの機会を作っています。私の仕事のやり方は長きに渡って適応し、毎年、小さな変化を加えて、最適なあゆみを見つけようとしています」と。常に試行錯誤して、エレガントでバランスのとれたワイン、ピュアなワインを目指します。優雅に熟成するワインを造りたい!その信念のもと、今日もニックは前進します。

写真:左からHGWレッド(ミディアム赤)→HGWノワール(ミディアム赤)→HGWアンバー(辛口オレンジワイン)
→右端白は未入荷
 

ニコラス・ジー(Nicholas Gee)の経歴

ニュージーランド出身のゲームチェンジャー!!
〜 スロヴェニアで新たなワインの未来を切り拓く 〜

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1979年頃: 生誕と幼少期
● 出身地: ニュージーランドのハミルトン生まれ、小さな農業地帯で育つ。
● 幼少期: 周囲にぶどう畑はなく沢山の牛がいる環境で成長。ここで自然との関わり方を学ぶ。
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1995年: ワイン造りへの道を歩み始める
● 16歳で親元(学校)を離れ、マールボロに移住。
● ワイン造りのベースを学ぶ2年間のディプロマ課程を修了。
「ここでワインの基礎を学んだが、実際に働き始めてからが本当の学びだった」
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1998年〜2003年: 初期キャリアとグローバルな経験
● ニュージーランド
 〇 ブランコット・エステートとホワイトヘブン・ワインズで収穫期に勤務。
 〇 ウィザーヒルズ、マールボロのぶどう園で冬の剪定作業に従事。
● ドイツ
 〇 モーゼル地方のダニエル・フォレンヴィーダーで収穫を経験。
● フランス
 〇 ローヌ地方のステファン・オジェのもとで収穫期の仕事を学ぶ。
● オーストラリア
 〇 アッパーハンターバレーのローズマウント・エステートで収穫期に働く。
 〇 エデンバレーのマウントダムや、バロッサのTwo Handsなどで勤務。
2003年〜2007年: ヨーロッパと南半球の架け橋として
● ヨーロッパとオセアニアの両地域での活動:
 〇 フランス、ドイツ、オーストラリア(合間にカリフォルニア、ソノマのウィリアムズ・セリエム)を激しく往来し、多様なワイン造りのアプローチを学ぶ。
 〇 特にローヌ地方では、ピエール ガレール、コート ロティ、サン ジョセフ、コンドリュー、コート デュ ローヌなどで経験を重ねる。
 〇 ニュージーランドのマタカナエステートでは、アシスタントワインメーカーの職に就く。
● パリで運命の出会い:2007年ラグビーワールドカップ観戦中にスロヴェニア人のマリヤと出会い、その後の人生に大きな影響を与える。フランス旅行の後はスロヴェニアを初訪問して3ヶ月滞在。
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2008年〜2009年: スロヴェニアへの移住と新たな挑戦
● 2008年: スロヴェニアに移住。
● 2009年: スロヴェンスケー・コニツェのズラティ・グリッチでアシスタントワインメーカーに採用される。(〜2012年まで勤務)マリヤと結婚。
 〇 ピノ・ノワールの栽培でスロヴェニア初の成功例(間引き)を築き、2012年には、デカンター誌よりトロフィーを受賞。
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2010年: Heaps Good Wine Companyの設立
● スロヴェニアの豊かな自然に魅了され、妻マリヤとともにHeaps Good Wine Companyを設立。
● 設立当初:
 〇 生産量: 11樽(約3,000本)
 〇 畑: 地元のぶどう園の農家ヤンコとの契約でスタート。
 〇 設備: フランスやドイツから中古の醸造機器を購入。
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2011年〜2015年: ワイナリーの成長と新たな挑戦
● 成長期:
 〇 2011年にはニュージーランドのセントラル・オタゴで収穫期を経験。
 〇 2012年、長男トビーが誕生。
 〇 2014年にはオーストリアのムスターガムリッツでアルバイトをしつつ、HGWの規模を拡大。オーストラリアに渡り、ヤビーレイクで就労。
 〇 2015年、次男ダニエルが誕生。
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2016年〜2019年: 多様なプロジェクトと国際的な広がり
● 2016年Aufbixジンの設立: スロヴェニアで高級クラフトジンブランドを立ち上げ、成功を収める。売却予定。
● 2017よりHGWに専念する。
● 2018年Sanctumワイナリーをコンサル: 事業の立て直し、アメリカ市場に向けた戦略構築をサポート。
● 2019年Gabernik23の創設を支援: 地元の農家ヤンコとともに、2.5haのぶどうを活用した新しいワインブランドを立上げ。
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2020年以降: 成熟したHGWとさらなる挑戦
● 現在のHGW:
 〇 所有地: ぶどう畑4ha、全てリトズノイに集中している。
 〇 生産量: 年間25,000本。
 〇 スタイル: 赤:白=50:50で、単一畑・単一品種にこだわる。
 〇 土壌は、砂と少しの粘土を含む泥灰岩が豊富。
 〇 栽培法: 再生栽培と低収量を維持し、土地の声をワインに反映。
 〇 2024年4月にマリヤと離婚。
● クロアチアでの活動:
 〇 2022年ペリェシャツやコルチュラ島で新たなワインプロジェクトに着手。
 〇 2023年プラヴァツ・マリやポシップといった品種を持ち帰り試作する。
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哲学: Let the Vineyard Speak(ぶどう畑に耳を澄ます)
● 自然との調和:
土壌を耕さず、除草剤を使わない持続可能な農法を実践。
● 最小限の介入:
硫黄以外の添加物を排除し、ワインのピュアさを追求。
● 品質へのこだわり:
適材適所でぶどうを栽培し、低収量を徹底。
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 さすらい人のニック。ニュージーランドからはじまるワイン造りの旅を経て、スロヴェニアの地に自らの楽園Heaps Good Wine Companyを築き上げました。ワインは伝統と革新、土地の声と彼の多様な経験を融合させたユニークな一杯に仕上がっています。ニックの挑戦の旅は、まだはじまったばかりです。楽園から抜け出し、次はワイン業界にどんな旋風を引き起こしてくれるのか、ワイン愛好家にどんな新しい世界を見せてくれるのか・・・・この物語の続きは、乞うご期待ください!未来に続きます。

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大野みさき

大野みさき
【プロフィール】 元ANA国際線CAが渡仏し1年間ワインを学びながらヨーロッパ各国の生産者を訪ねる。帰国後は365wine株式会社を設立。オーナー自らがスロヴェニアへ赴き、生産者とは家族ぐるみの付き合いで収穫や醸造のお手伝いもする。ワイン講師、輸入講座、大手企業のライター業も引き受けるが、1番の楽しみはインスタグラムLIVE!ワイン愛は誰にも負けない。趣味はマリアージュ研究と醸すこと(発酵食品作り)、最近はご無沙汰の一人旅(中東を中心に世界47カ国を単身訪問)も再開したいと願う。

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